T細胞・B細胞の分裂能を高める

RBS米ぬか多糖体には、T細胞・B細胞の分裂能を高める働きがあるといわれています。T細胞・B細胞とは、免疫機能を司るリンパ球の一種で、主にがん細胞やウイルス細胞の抗体を産生するうえで重要な役割を担っている細胞です。ここでは、そんなT細胞・B細胞とRBS米ぬか多糖体との関係性を実際の実験データをもとに解説しています。またT細胞・B細胞それぞれの役割についても詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

RBS米ぬか多糖体摂取による
T細胞・B細胞の分裂能促進作用

バイオブラン摂取によるリンパ球幼若化促進作用
引用元:Ghoneum M, 11th International AIDS Conference in Vancouver, 1996

大和薬品が行った実験(※1)から、RBS米ぬか多糖体にはT細胞・B細胞の分裂能を促進させる働きがあるということが分かりました。実験内容は、HIV患者3名から採集した末梢血リンパ球にRBS米ぬか多糖体を添加し、T細胞・B細胞の分裂能の変化を測定するというもの。

その結果、3名とも添付後にT細胞・B細胞の分裂能が上昇傾向を示し、RBS米ぬか多糖体に両細胞の分裂能を促進させる作用があることが明らかとなりました。

※1 参照元:Ghoneum M, 11th International AIDS Conference in Vancouver, 1996

T細胞・B細胞の役割とは

免疫細胞の司令塔を担うT細胞

T細胞とは、血液中を流れている白血球のうち、リンパ球と呼ばれる細胞の一つ。胸腺において分化し成熟することから、Thymus(胸腺)の頭文字を取ってT細胞と呼ばれています。

主に体外から侵入してきた抗原を攻撃したり、他の免疫細胞を刺激して抗体の産生を活性化させたりする働きを持っています。がん細胞やウイルス感染細胞などから身を守る細胞性免疫の一種であり、司令塔としての役割を担う重要な細胞です。

抗体を産生するB細胞

B細胞とは骨髄に由来するリンパ球の一種。骨髄で分化成熟することから、Bone Marrow(骨髄)の頭文字を取ってB細胞と呼ばれています。

主に、病原体を排除するために必要な免疫グロブリン(いわゆる抗体)を産生する働きを持っており、感染防御の役割を担う細胞の一つです。同じリンパ球の仲間であるT細胞から指令を受けることで免疫グロブリンを作り出すため、T細胞との関りが非常に深い細胞になります。細胞の表面には抗体分子のレセプターがあり、このレセプターで抗原を認識しT細胞の協力を経て、抗体を生産する形質細胞へと分化します。

T細胞・B細胞が不足するとどうなる?

免疫不全に陥るリスクが高まる

リンパ球の一種で、免疫機能を担うT細胞・B細胞が欠如してしまうとウイルスや細菌に感染しやすくなり、先天性免疫不全症や重症複合免疫不全症といった様々な症状を引き起こす恐れがあります。T細胞・B細胞がないと、がん細胞を退治することが極めて難しくなるため、がんの発症リスクも高まると言われています。

このように、私たち人間にとってT細胞・B細胞は、からだを守るために必要不可欠な細胞です。免疫不全の疑いや少しでも異変を感じた方は一度かかりつけの医師に診てもらうようにしましょう。